【ブランドインタビュー】ケーズフードラボ

 

vee ga boo参加ブランドへのインタビューを毎月更新していきます!作り手の想いやこだわりを是非とも知って、食べて、感じてみてください!

「日本の農業を変えたい!」

そんな想いを胸にオーナーの小野さんが立ち上げた『ケーズフードラボ』
上品でおっとりした口調の小野さんですが、その内に秘める熱い想いを伺うことができました。
味にも材料にもとことんこだわるという小野さんの、ギルトフリーを超える “ドヤ顔” スイーツ☺
どんなスイーツ!?と思った方は、ぜひこの記事を読んで、『ケーズフードラボ』について知ってみてください♪

 

食に対する意識を変える『ケーズフードラボ』

 

きっかけは山都町(やまとちょう)と米粉

―― ブランド立ち上げのきっかけを教えてください

小野:熊本の復興支援をやっている友人から誘われて熊本の山都町(やまとちょう)に行くことがあって。
そこに山間農地の棚田があり、それでなくても手間ひまがかかるので、“同じ手間をかけるなら” と有機農業への挑戦を30年前に始めた方がいたのです。
土が違うから、そこで取れる農作物が元気で、本当においしくて。

もともと子供の頃から、料理好きでフランス料理の師範も持ってるので、友人から
「料理得意なんだから、けいちゃん、ここで取れる無農薬の米粉でなんか作ってよ」
って言われたのが始まりなんです。

日本の農業がいかに大変なのかを山都町で聞いて、「日本の農業をなんとかしなくてはいけない!」と思い始めたのがきっかけです。

 

―― なるほど、きっかけは日本の農業への想いだったのですね

小野:2018年の秋に山都町へ行って、翌年の4月にはもうブランドが立ち上がっていました(笑)

―― 早いですね!以前からブランドの立ち上げなどが視野にあったのですか?

小野:いえいえ!料理はあくまで趣味でした。
米粉でお菓子を作っているうちに、上手に仕上がるようになっていて、お友達に「これ米粉でグルテンフリーなのよ♪」ってドヤ顔して配っていたのですが、ただおいしく作るだけじゃ社会の役には立たないことに気がついて。
自分で物件探して、営業許可取りブランドを立ち上げることにしました。

―― 思い立ったら行動する!小野さんの行動力に感心してしまいました

『ケーズフードラボ 』オーナーの小野さん

 

―― 思い立ったとはいえ、グルテンフリーのように制約がある調理は苦労があったかと思います、、

小野:そうなんです。特にグルテンフリーは、はじめ小麦粉を米粉に変えるだけと思っていたのですが、これが全くできなくて、、毎日米粉と戦っていました😅
毎日まるで実験のような日々だったので、ブランド名を“LAB ラボ(実験室)” にしました😌

まずはココから!と思い、米粉マイスターを取りました。そういうことに挑戦しないと “米粉と仲良くなれない!” と思って(笑)。最初は勉強から始めました。

―― その日々があって今があるのですね!ヴィーガンはいつから取り組まれているのですか

小野:実はケーズフードラボのポリシーは “グルテンフリーと白砂糖不使用” なんです。なので、熊本のお米をエサに育つ鶏の卵とかは使っっているものもあるのです。

しかしこの仕事をしていると、アレルギーでお悩みの方からのリクエストをよくいただくのです。ある日、アレルギーをお持ちのお子さんのご家族の方から、“動物性を使わないヴィーガンのケーキ” を頼まれて作ってみたら、すごく喜んでくださって😌

「家族で初めて同じケーキを一緒に食べることができました」と、ご家族の写真とお手紙を送ってもらえたことが本当に嬉しくて、それからヴィーガンスイーツも作るようになりました。

―― フランス料理と言えば卵やバターをたっぷり使うイメージですが、ヴィーガンのレシピへの挑戦はいかがでしたか

小野:実はこれが結構楽しくて。上手く仕上がると「キター!!」って思います!

そうやって色々試行錯誤して最終的にレシピを決めて行く時に大切にしているのは、やはり「自分がおいしいと感じるかどうか」です。
例えば私は豆乳や豆乳ヨーグルトは使いますが、お豆腐は食べた時に大豆の香りが気になってしまうので使っていないんです。

自分がおいしい!と感じるものでないと自信を持ってご提供できないんです。

 

“ヴィーガンだからこのくらいは仕方ない” はありえない

―― スイーツを作り始めて良かったと思うことを教えてください

小野:いろいろな人との繋がりができたことですね。
SDGs
を真剣に取り組まれている方や、ダイバーシティへの活動をしている方々に出会えたりして、自分の目指しているところが “環境とか日本の食について考える” 、ただスイーツ作りだけにとどまらない広がりになってます。

今回のvee ga booさんとの出会いも同様で、ベクトルが同じ方向を向いている人たちとの出会いがありますね。

米粉を使うことは、“地産地消で、実は食料自給率を上げることに協力できる” ということとか、ちょっとずつみんなの認識や意識が変わっていけたら良いなと思っています。

―― 小野さんの譲れない信念はありますか

小野:シンプルですが、「おいしいこと」ですね!
スイーツってご褒美じゃないですか?
“ヴィーガンだからこのくらいは仕方ない” はありえないと思っていて。私自身が本当においしいと思うものを作ってます。

ブランドコンセプトは “身体に良くておいしい”

例えば、ダイエットにはカロリーよりも血糖値コントロールが凄く大事なのです。米粉だけよりアーモンド粉を入れるとカロリーが高くなるのですが糖質が下がるので、ダイエットには良いのです。

よくある0カロリーも、自然のものでカロリー0の食材ってありえないので、添加物がたくさん入っているってことなんです。

そういうことを考えてこだわって“身体に良くておいしい”ものを作っています。
いかに “添加物をとらないようにする” か、“血糖値コントロールすることがダイエットにどれだけ良いか”、ということも緩やかに皆さんに知らせていけたらいなと思いながら作日々のスイーツ作りに励んでいます。

―― では、お客さまのお声で一番嬉しかったものを教えてください

小野:“身体に良い” と言うことを全面に出しているので、それで買っていただけていることがありますが、そんなきっかけの方々から、「おいしい!」という感想をいただくのが一番嬉しいですね!頑張ってよかったなと✨

 

ギルトフリーを超える “ドヤ顔スイーツ” に

―― 今回、vee ga booに参加いただいたきっかけや、今後一緒に取り組んでいきたいことを教えてください

小野:“日本の農業を救いたい” という思いで、一人でブランドを立ち上げましたが、vee ga booさん(丸井)には、私にはない発信力がある思ったので、またと無い機会だと思いました。

また、ちょうど母校の前野隆司先生の “働く幸せ研究会” という勉強会に参加しているのですが、前野先生が丸井の青井代表と対談されていて。
「丸井さんってすごいんだよ」とおっしゃっていて、ご一緒することで社会を変える大きなきっかけがつくれるのではないかと思いました。

 

 

―― 小野さんがつくるスイーツについて教えてください!

小野:オーガニックのココナッツオイルにこだわっているのですが、ヴィーガンスイーツはよく “ギルドフリー” と言われますよね??

私はこの “ギルトフリー” って言葉も使いたくないのです。

有機豆乳、豆乳ヨーグルト、オーガニックココナッツオイル、てんさい糖を使って、スイーツを食べているのに、身体にいいものをたくさん取れる、「ギルトフリースイーツを超える、食べて幸せになる“ドヤ顔スイーツ”」を作っていきたいです。

―― なんて素敵なネーミング、、 そんな “ドヤ顔スイーツ” を、たくさんの方にお召し上がりいただきたいですね

小野:vee ga booのBOXにセレクトした「チョコレートケーキ」は、以前ヴィーガンケーキ作りのきっかけになった、アレルギーの方からリクエストを受けて作ったのが始まりで、思い入れのあるケーキです。

また、ブルーベリークランブルは、もともとはヴィーガンマフィンを作っていたのですが、そこにフルーツ入れたらおいしいのではと思い、ブルーベリーを入れてケーキの形にしてみました。冷凍なのに解凍するととってもジューシーになるので、是非お召し上がりいただきたいですね!

 

日本の農業を変える、食べる楽しさを伝える

―― では、今後のビジョンを教えてください

小野:有機農業の方々は、毎日ものすごく手間ひまのかかることをしているのに、台風であっという間になぎ倒されちゃったり、買取金額が安かったりと、大変苦労されていて、、
だから、「農家さんの労力の対価に見合う流通ルート」や、「子どもたちが後を継ぎたくなるような農業」を考えていきたいと思っています。

それに現在フードコーディネーターの一級を持っており、農家さんへ売れる商品開発をご提案していきたいと思っているので、ぜひ一緒に取り組んでいければ嬉しいなと思っています。

また、日本の食に対する意識を変えていきたいと思ってます。

日本の農業施策は、農薬を使わない有機農業ではなく、ゲノム編集(品種改良)で害虫が付かないようにする方向に向かっていたり、お米が余るから食料米の生産から飼料米の生産に転換した農家に補助金を出すとか、これから先の日本の食糧事情は大丈夫なのかと不安になります。こういった余り知られていない情報なども皆さんに発信していきたいと思っています。

――では最後に読者にメッセージをお願いいたします!

小野:食は “誰と食べるか” “どこで食べるか” が大事だと思っているのですが、ダイエットやカロリーなどを気にしすぎて食べる楽しさを失ってしまっている方々が多くなってしまっている気がしております。
少なくとも私のブランドのスイーツは、作り手の顔が見えて、安心できる食であると思っています。『ケーズフードラボ』のスイーツを通じて、“食べる楽しさ” を伝えていきたいと思ってます。

 

ケーズフードラボ

ケーズフードラボのスイーツはすべて熊本の山都町で40年に渡って無農薬栽培でお米を作って来た農家さんの米粉を使った手作りのお菓子。全てグルテンフリーです。身体にいい素材を選んで作るヴィーガン&グルテンフリーのお菓子ですが、一番大切にしているのは食べた時の「美味しい!」という喜びです。

“美味しくて身体にいい”スイーツを作っています。

HP:http://ksfoodlab.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ksfoodlab/

 

 

Text by 岡﨑可奈(vee ga boo)