ブランドインタビュー【ドーター・ブティック】

 

アソートBOX参加ブランドへのインタビューを毎月更新していきます!

作り手の想いやこだわりを是非とも知って、食べて、感じてみてください。

 

「ココロとカラダにやさしい、美味しくて楽しいお菓子」を コンセプトに2014年に設立したブランド。オーナーの堀川さんにブランド立ち上げのきっかけになる彼女の波乱万丈な生い立ちや貴重なブランドストーリーを伺いました。

 

 

父娘の “daughter(ドーター)”、長年の夢 “boutique(ブティック)”
『DAUGHTER BOUTIQUE(ドーター・ブティック)』

 

 

父親の勤務先の倒産と起業の夢 

― まずはブランド立ち上げのきっかけを教えてください。

 

堀川:私、子供の頃から起業したかったんです。

父親が会社勤めの家具の設計士だったのですが、私が10歳くらいの時に、その会社が倒産してしまって。それで独立開業して家具の設計だけでなく施工も行う職人になったんです。

 

それまでより外食が減ったり、欲しいものも買ってもらえなくなるということを子供の時に経験しまして。

「勤めても会社は潰れてしまうんだ。そうすると不幸になってしまうんだ。」

という強烈な原体験があり、自分の力で何とかしていかなければと自然に思うようになっていたんです。

 

 

- 出だしから大変興味深いお話しですね、、

 

堀川:小さい頃から海外への憧れがあって、翻訳家や通訳など英語を使う仕事、海外でできる仕事などを考えていたのですが、高校生の頃に、テレビで見たアパレルの名物バイヤーに憧れを抱いて。それで自身のセレクトショップを作ろうと思いました。

 

短大卒業後、まずはOLになって3年間事務仕事をしてお金を貯めて、アメリカ留職しました。

ニューヨークのセレクトショップで働いてみたかったんです。

 

 

- すごい行動力ですね!!

 

堀川:片っ端から履歴書を出したのですが、アパレル経験が無いと全く相手にしてもらえなかったんです。

結局、ニューヨークではツアーガイドをやってアメリカでトータル1年過ごしました。

帰国後、アパレルに就職して、マーチャンダイザーを5年勤めたのですが、30歳くらいの時、ファッションじゃないな、と思いはじめたんです。

 

 

- 何が理由でそのように感じたのですか?

 

堀川:まだ前に買ったものが十分使えるのに、目まぐるしく流行が変わり、使わないものが自分自身にも世の中全体にも増えて行くことに疑問を持ったんです。

 

アパレルの楽しみって、“人が素敵になる” ことだと思っていたので、

それがたとえ食べる物であっても、「内面から人が素敵になってくれたら自分の想いは達成する」そう思ったんです。

 

アパレルで物作りの楽しさを経験したけど、お菓子作りでも物作りの楽しさは得られる。

食べ物は食べたらなくなるので、流行が終わって無駄になってしまうという後ろめたさがない。

“こっちの方が良いかも” と思い、起業を決意しました。

 

 

- なるほど、ここでアパレルから “食の世界” に足を踏み入れるのですね。

 

堀川:元々、私はバターの強いお菓子が美容的に合わなかったので、自分でヴィーガンとかマクロビを研究して、自分の食べたいお菓子を作っていたんです。

 

お菓子に興味を持ち始めてから、ライフスタイル企業に新規事業立ち上げを提案しようかと考えたりしていました。

 

一方で、仕事の傍ら父親の家具作りで出る廃材を利用したケーキスタンドを作って販売する雑貨ブランド、「DAUGHTER DESIGNS(ドーター・デザインズ)」を立ち上げました。

展示会に出展したりしていたのですが、その際、小売をしていたネット販売のサイトが「DAUGHTER BOUTIQUE(ドーター・ブティック)」という名前だったんです。

 

アパレルの仕事に違和感を持ちはじめてから、独立の為に経営の勉強を始めたんです。

経営の勉強をしながら、知人の営む北欧雑貨店でアルバイトをさせていただいたり、人材育成の講師業や経営コンサルタントの仕事などもしていました。

 

コンサルタントや講師業をしているときに、“やっぱりものづくりをしたい” という思いと、“自分の食べたいお菓子を求めている人はたくさんいるはず。きっとうまくいく” という思いから、2014年にスイーツブランド「DAUGHTER BOUTIQUE(ドーター・ブティック)」を始めました。

 

 

- さまざまなご経験をされて今のスタイルにたどり着いたのですね、、!今の話だけで映画が一本撮れそうです、、

 

 

父娘の “daughter(ドーター)”、長年の夢 “boutique(ブティック)”

 

 

- ドーター・ブティックのスイーツはどれもヴィーガン&グルテンフリーですが、現在のスタイルに行き着いた理由を教えてください。

 

堀川:もともと、肉や乳製品の獣臭いものが苦手なんです。しかも、脂に敏感ですぐお肌に出てしまいますし。また、中学性の頃からダイエットオタクで、「小麦粉は太るから」とグルテンフリーを選んでいたんです。

まあ、自分のことはもちろんなのですが、

“誰もが安心して食べれるもの” “将来性のあるもの”

を考えているうちにヴィーガンやグルテンフリーに行き着きました。

 

 

-「DAUGHTER BOUTIQUE(ドーター・ブティック)」、直訳すると “娘のお店” ですが、ブランド名の由来を教えてください。

 

堀川:父親が作る家具の廃材を使って小物を作っていたので、父と娘の関係を表現するのに“daughter(ドーター)” という単語を使うのがいいと思いました。そして、セレクトショップをやりたいという長年の夢があったので、“boutique(ブティック)” も入れたかった。

その2つの単語を組み合わせて「DAUGHTER BOUTIQUE(ドーター・ブティック)」になりました。

 

当時、ベーキングカップを輸入していたのでレシピ研究を兼ねてミニマフィンを作っていたんです。その頃ちょうどチアシードがスーパーフードとして人気が出てきたので、食べて元気になるものを作れないか、ということで、チアシード入りマフィンを作ったのです。

 

それを余ったら、いろいろな人に配っていたら急にマルシェの出店に誘われて、1週間でブランドを立ち上げました。

 

 

- 1週間ですか!?そんなことが可能なんですね!

 

堀川:やってできないことはないんです 笑

いまコンサル業も少しやっていますが、この経験を大いに活かしてます。

 

 

- 堀川さんの行動力、本当に尊敬します、、!

 

堀川:“daughter(ドーター)” という意味では、女性は誰しもだれかの娘だし、美味しくて元気が出るお菓子で自分を大事にして欲しい。

女性は母で食事を担当することも多いので、その娘も、そのまた娘も、美味しいもので自分を大事にできる食べ物を選んでくれれば、それがどんどん広がって行くのではないかと考えました。

後付けなんですが、自分の中ではしっくりきています。

 

 

 

普通に美味しくて、身体に優しいのは当たり前。大事なのは “可愛くて楽しい” こと

- ブランドを立ち上げて良かったことを教えてください。

 

堀川:とにかく、“物作りが楽しい” ってことですかね!お客さまからのお声で、喜んでくれているのがわかるのが嬉しいですね。

 

 

- なるほど、お客さまからもらって嬉しかった言葉はありますか。

 

堀川:うちをよく利用されているお客さまから、「オシャレなスイーツを選ぶと自分がオシャレになった気がして嬉しいです!」と言っていただけたことが嬉しかったです。

 

 

- スイーツを作るうえで苦労している点を教えてください。

 

堀川:出したい食感がなかなか出ない時ですね。使えない材料も多いので。

しっとりさせるには、何回も試作して、パティシエの姉に相談したこともあります。

2015年にレシピ本を共著で出したのですが、その時、20個レシピを考えた時は少し試行錯誤しました。はじめてのアイテムを作るときが一番手間と時間がかかります。

 

 

- ありがとうございます。では、堀川さんのこれだけはゆずれない!という信念はありますか。

 

堀川:意識してやっているのは、“可愛くて楽しいが大事!”ということですね。

普通に美味しくて、身体に優しいのは当たり前。こだわりたいので、商品写真やパッケージデザインも基本自分でやります。

 

 

- 今回、私たちのサービスを一緒にやってみよう!と思ってくださった理由を教えてください。

 

堀川:以前有楽町マルイのイベントに4回出たことがあり、普段接点のない人たちと会えることがわかったので、今回もぜひやってみたいと思いました。

マルイさんとなら、ヴィーガン、グルテンフリーに興味の無い人たちに広げていけるのではと考えています。

 

 

- 今月のBOXにはvee ga booのためにお作りいただいたデコレーションパウンドが2種類と、ヴィーガンバタークッキーが入っていますね✨

 

堀川:デコレーションパウンドは、今回のvee ga booBOXに合わせてホワイトチョコをオリジナルレシピで開発しました。

“しっとり質感&リッチな味わいなのに軽い食べ心地”とご好評いただいていますので、ぜひお召し上がりいただきたいです。


そして、今夏誕生したヴィーガンバタークッキーは、マダガスカル産のブルボン種バニラを使った生地に、ドライ白いちじくを混ぜ込んだ『フィグ』をチョイスしました。サクサク食感とほんのりコクのある生地をお楽しみいただきたいです!

 

 

心と身体にとってのサステナブル

- 今後の展望やビジョンを教えてください。

 

堀川:コンビニに並ぶ商品を作りたいです。可愛くて身体に良くて美味しいお菓子を、どこかと提携したりして広げていきたいと考えています。

 

これは経営者目線ですか、まだまだブルーオーシャンだと思うのでどんどん挑戦していきたいです。ナチュラルなものが良いと思っている人は多いはずなので、うちの感性で市場に入り込む余地はあると思っています。

最終的に、もっと市場を動かせると考えています。

 

 

- では最後に、このブログを読んで下さている方にメッセージをお願いします。

 

堀川:身体にいいものを、とガチガチに頑張ってしまうと、反動でカップラーメンを食べてしまったりしますから。

“身体に良いことをするから” と、何かを我慢することなく。

“やらなくてはいけない” と、義務感ではなく、素直に美味しいものを食べて欲しいです。

心と身体のバランスが大事だと思います。そのほうが心と身体にとってはサステナブル。

気軽に「ヴィーガンをやってみようかな」って思ったときに、ぜひドーター・ブティックを思い出していただければと思います。

 

 

 

DAUGHTER BOUTIQUE(ドーター・ブティック)

2014年に誕生したヴィーガン&グルテンフリー焼菓子専門店。「食べて元気が出るお菓子があれば」との想いから、スーパーフードを使ったミニマフィンからブランドをスタート。現在ではマフィンの他にクッキー、タルト、ケーキ、ブラウニー、パウンドケーキなど、親しみのある焼き菓子アイテムが揃う。「おいしくてかわいくて楽しくて、人にあげたくなるお菓子」をコンセプトに、ギフトや自分へのご褒美にもしたくなるような、キュートなパッケージデザインが特徴。

 

 

所在地:東京都台東区松が谷3-16-8

WEB:https://daughter-boutique.com/

Instagram:https://www.instagram.com/daughter_boutique/

 

 

Text by 岡﨑可奈(vee ga boo)